・・・光回線への切り換えを図られた経緯をお聞かせください。
蒲生営業課長(以下蒲生さん)
社内の電話機が15年の使用を経て古くなり、取り換えの必要が生じたのをきっかけに、通信システムの全面見直しを行うことにしたのです。電話機の整備にあたり、光の専用回線を導入し、アナログ回線から全面移行する方向で検討したわけですが、その機会を利用して、従来、建設・運送の事業部ごとに別々だったシステムを統合し、本社で一括管理できるようにしようと考えました。当然、一元化による通信・通話コストの削減と、それまで事業部ごとに行っていたセキュリティ対策の経費を削減することも狙いでした。
廣瀬理事(以下 廣瀬さん)
切り換えにあたり、NTTさんにはグループ会社の枠を越えたあらゆるサービスを提案してほしいとお願いしました。実はグループ会社によってサービス地域や内容、料金体系などに違いがあることに、かねて不満を抱いていたのです。今回はその点もきたんなく吐露したうえで、NTTさんとして最善の取り組みに期待したいとお伝えしました。
その結果、さまざまなケースを想定した非常にきめ細かい提案をお出しいただき、利便性、安全生、コストの面から徹底的に検討を重ねることができました。
・・・切り換えの際、特に留意されたのはどのような点でしょうか。
蒲生さん
当社では長年、インターネットを活用したグループウェア「サイボウズ」による情報管理を行っています。今後もそれを生かしながら、なおかつ、建設部門と運送部門のスムーズな連携を図るという大きな課題がありました。それまで建設部門はレンタルサーバーを活用し、運送部門は独自のサーバーを自社運用していましたので、整合性を持たせながら統一するのはなかなか困難だったのです。また、各部門での技術的な運用レベルにも格差がありました。
そのクリアのために、上越、東京を何度も往復し、NTTさんとも入念に打ち合わせを重ねながら、苦心して調整を進めました。
廣瀬さん
インフラの整備といっても何でも新しくすればいいというわけではなく、企業風土にあった使い勝手や仕組みでなければ、先進の技術を活用する意味がありません。NTTさんには我々使い手が何を望んでいるかを十分知っていただいたうえで、より良くなる提案をしていただきたいとお願いしたわけですが、その点はさすがですね。技術面のすばらしさはもちろん、きめ細かな対応においても、私どもの期待にみごとにお応えいただきました。 |