・・・テレビ会議システムを導入されて、ほぼ1ヶ月。まず率直なご感想はいかがでしょうか。
勝岡企画部長(以下勝岡さん) 正直、期待以上ですね。長野県伊那地域にある本社と銀座の東京営業所を結んで、初めてテレビ会議を行ったのは、設置完了翌日の7月31日でしたが、参加した全員が「思ったよりいい」と異口同音。最初から好感触を持ってくれたようですよ。すでに何度もテレビ会議を行うに至っています。
実際に使ってみると、それぞれの会議室のリモコンで、相互にカメラを調整しながら会議を進めることができる点が便利です。参加者全員の顔も見わたせますし、特に発言者を個々にズームアップできるのがいいですね。表情を見ながら会話ができますから、電話やメールではなかなかできない、かなり踏み込んだ打ち合わせや議論も可能です。しかも音声、画質のクオリティが非常にいい。離れた地域を結んでいるという違和感がまったくありません。静止状態が多かったり、時間のズレにイライラしたりした過去のテレビ会議を知っている者にとって、この進化は感動的といってもいいほどでした。 大澤企画課長(以下大澤さん)
会議の記録をデータファイルとして残しておける点も、非常に便利ですね。 ・・・プロジェクタで映し出す資料や書類などを、それぞれの会議室、参加者の間で共有することも可能なのでしょうか。
大澤さん 可能です。当社では6年前に光ブロードバンドによるスーパーワイドLANを導入し、全事業所間を結んでいます。それが今回も既存のインフラとして生かされ、データの即時共有とテレビ会議システムとの併用といった便利な使い方を容易にしています。 ・・・どのような用途でお使いになっていらっしゃいますか。 勝岡さん 今のところは幹部クラスの会議が中心で、全社的な活用に向け、取り扱い方の浸透を図っている段階です。しかし今後、生産会議、販売会議、経営会議、役員会議、プロジェクト会議、幹部打ち合わせなど、総務・生産・技術各分野の定例会議の大半でテレビ会議システムを活用できるとみています。また、労働組合の会議などにも活用したいと考えています。
活用範囲は社内だけにとどまりません。当社のユーザは首都圏に多いのですが、東京の事務所へ来ていただいて、本社の営業担当者や技術者とモニタ画面越しに打ち合わせができるようになったことは、期待以上の成果でした。会議中、必要に応じて双方の当該関係スタッフをすぐ呼び出せるのも都合がいいですね。従来をはるかに上回る機動力のある対応が可能になり、ユーザからも大変喜ばれています。 |