・・・─御社がICTを利用したきっかけは?
消費者へのアンケートというと紙に記入してもらうのが一般的だと思います。しかしアンケート用紙を郵送するのは時間や手間、当然送料も掛かります。また、郵送での回収率は行政で5割、民間で2割あれば良い方で、残りはムダ。エコロジー面でもよくないですよね。そこで何か紙に代わる方法はないかと考えていると、インターネットや携帯でのiモードが普及してきた時代でもあってICTの活用を思い付きました。
現在、新潟県民は約237万人いますが、そのうち1万1千人が当社のアンケート会員に登録されています。例えば、当社のお客様(行政や企業)が市場調査をしたい場合、会員の中から「性別、年齢、住所、職業、家族構成、住まい環境」で回答者を絞り込み、「女性、20〜30代、新潟市内」などへニーズや課題に合わせた設問で発信することができます。これらはすべて当社のサーバを経由して行われます。
・・・紙からICTに移行して、どんなメリットがありましたか? スピードとコストです。紙媒体では郵送して戻るのに相応の時間が必要でしたが、1千人規模の回答を集めるのに最短で4時間。当然、回答内容は自動的にデータ化されていますので、入力等の作業も不要です。郵便では2〜3週間かかっていたものが、わずか半日で終わります。回答人数や質問数が多い場合はデータの量も多くなりサーバからのダウンロードに時間がかかりますので、フレッツ光でないと大変です。同時に送料、集計に必要な人件費も削減でき、手作業による集計ミスも解消されコストの大幅な削減も可能になりました。 このように紙媒体と比較して、膨大な情報処理の著しいスピードアップと正確さ、大幅なコスト削減を実現、行政や企業様も気軽にリサーチを使えるようになりました。試作品の好感度を検証やキャンペーンを打つ前後で認知度の違いを検証したり、ニーズ等の意識調査にも使われています。 |